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unikki

Uni. + diary = Unikki

アルヒーフは監獄?「音楽のある展覧会」

 

音楽のある展覧会「ウィーンに残る,日本とヨーロッパ450年の足跡」

 3連休はウィーン楽友協会アルヒーフ資料展へ。

http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/sponsor/2012/121006.html

 展覧会用にサントリーホールの小ホール(ブルーローズ)の内装が大きく変わっており,しかも相当な凝りようでなかなか見栄えしていたので「お金かかっとるなあ」という印象を受けつつ,あまり盛況しているとは言い難い様子。

 特に連休2日目である日曜日は人もまばらで,おかげでゆっくり資料を見ることができた。さすがに月曜日である今日の昼時には(ビーバ氏のレクチャーとあってだろうか),人口密度もその倍ほどだったように思われるが,展示品を見るのに人垣をかいくぐるようなことがないのは,ストレスフリーで有難い。

 

 展示の内容に関しては,少なくとも私が,「楽友協会のアルヒーフ」というものに対して抱いているイメージからは少し遠かったように思う。むしろ今回の展覧会を通してその認識を改めさせられた部分も多い。

 無論アルヒーフには我々が期待しがちな作曲家に由来する手稿譜・直筆譜も数多あるのだろうが,出版譜あり,手紙あり,ポートレイトあり,遺品あり……。

 そこから「意味のあるものを取り出す」のは至難の業。歴史的に重要な資料として語らせるためには一種のスキルが必要なんだな,と。今回の展覧会で日本に連れてこられた展示品の数々は,そういう観点では上手くひとつの線を描いていたと思う。 

  さてギャラリートークであるが,初日フックスによるレクチャーは,予備知識がない人向け,という印象が強かった。19世紀の「偉大な作曲家とムジークフェラインの歴史」という内容で,スライド付きの解りやすい内容。良くも悪くも一般向けの公開講座という感が否めなかった。

 本日のビーバ氏によるレクチャーは,昨日よりは展示品に関する言及も多く,個人的にはとても勉強になった。